グールドのゴルドベルク変奏曲の楽譜がオークションに。

11/2付のニューヨーク・タイムズ紙によりますと、グレン・グールドの楽譜がこのたび発見され、ニューヨークでオークションに出されるそうです。出品者は匿名だそうですが、研究者たちの調査により、本物であることが認められたものだそうです。1981年の、ゴルドベルク変奏曲の録音に用いられた楽譜とのこと。

Glenn Gould’s Bach Score Surfaces, Scrawls and All
https://www.nytimes.com/2018/11/02/arts/music/glenn-gould-bach-goldberg-variations.html

ニューヨーク・タイムズ紙にはその写真も出ています。上の画像ね。変奏曲3番と4番のページ。すごい書き込み。そしてなんと書いてあるのかわからない。アメリカ人にも読みづらいらしいので、我々には全く理解できなくて当然とでも言うべきか。

ただ、この書き込みは解釈とかを記したものというよりもむしろ、映像とか録音のテイクに関しての書き込みのほうが多いらしいです。

この楽譜はペータース版なのだそうですが(日本の音大の先生的には多分最も使ってはいけない版なのではないかと、蛇足ながら思います)、グールド研究の権威によりますとそれも驚きなのだとか。これまではカークパトリック版を使っているものと思われていたのだそうです。実際にカナダのグールドアーカイブにはカークパトリック版のコピーが3部あるからそのように考えられていたそうなのです。

個人的にはそっちの方に驚いたんですが、グールドっていかにもペータース版とか使ってそうじゃないですか。それは勝手な思い込みでしょうか。

オークションは12/5にBonhamsというところで開催される予定で、予想落札価格は100,000ドルから150,000ドルの間とされているあたり、さすがグールドと言うべきか。1500万円とか、楽譜ごときにそんなお値段がつくとは!(楽譜ごときとか言っちゃいけませんね)

欲しい人はぜひオークションにご参加を!!・・・ZOZOの社長もさすがにこれはマニアックすぎて興味を示さないでしょうかね。