夏休みピアノの練習

夏休みなのでピアノの練習に励んでおられることでしょう。素晴らしい。なんと素晴らしい。では今日も一日頑張ってください。

ピアノ演奏で一番大事なのはなんでしょうか。基礎です。多くのトップクラスの演奏家も基礎練習を大事にしています。(何も考えなくても弾ける、3ヶ月ピアノを弾いてなくてもなんの問題もない、とかいう例外的天才は除く)スポーツで言うところの、走り込みとかそういうやつでしょうか。

漫然とやると退屈かもしれないけど、実は非常に効果的、それが基礎練習。基礎の中の基礎といえば、スケール。音階練習です。音符を一音一音読んで演奏しているようでは、いつまでも上達が遅いままです。ぱっとみてああここは何調のどういう和音なんだなと言うことが直感的にわかるようになれば、楽譜を読んですぐに演奏できるようになります。それが音階練習(スケールとアルペジオ)で学べるというわけ。有名なのはハノンね。

スケールという言葉に悩まされた若い人たちも多いでしょう。退屈ですもんね。でもスケールが全調でなめらかにに弾けるようになったら、最高ですよ。鬼に金棒ですよ。なぜスケールスケールと先生が言うのか、その言葉の裏を考えてください。

すべての調でやるスケールとアルペジオの練習であなたが獲得すること。楽譜をぱっとみて演奏できる能力の向上、音楽の構造を掴む能力。親指の使い方の向上。

そう、ピアノ学習においてもっとも重要な要素の一つが、親指の使い方。親指はついている向きが違うから、親指を使うときに力が入ってしまう人が多いのです。スケールとアルペジオを用いて効果的に親指の脱力演奏を学べる。力を入れずに親指をくぐらせることを目標にしてくださいね。どこで親指を使うのかということが何も考えずにわかって自動的に手が動くようになればストレスフリー。

楽譜に臨時記号とかいっぱいついてても、その臨時記号がなんでついているのかとか、どの調のどの和音だからこの臨時記号がついていて、とかそういうことが目に入った瞬間わかるようになるから初見の能力も高まるよ。

基礎は遠回りするようで近道だったりするのです。ぜひハノンとかそういう基礎をやってください。完璧にできるようになったら、いろいろな音楽が格段に簡単に見えてきますから。

というわけで、もうちょっと専門的に学びたい人は下のページとか見てもらったらいいんじゃないでしょうか。

https://www.pianistmagazine.com/news/general/5-professional-tips-on-how-to-nail-your-scales

それではいい練習を。怠惰なねもねも舎は今日はこれからプールに行ってくることにしました。