ラン・ランのカムバック

ラン・ランの名前をコンサートシーンで見かけなくなって1年以上が経過しています。左手の腱鞘炎により長らく演奏をしてきませんでした。時々右手だけで演奏はしていまして、ラン・ランが両手で弾ける日が来るのかどうか疑わしい、というようなコメントも関係者から飛び出したりしていますが、とうとう両手で弾くことになったようです。

今年の7月6日、タングルウッド音楽祭において、ネルソンス指揮ボストン交響楽団との共演。なるほど。ラン・ランのサイトを久しぶりに覗いてみましたら、確かに入っている。

ラン・ランのコンサートページ:
http://langlang.com/en/live

ボストン交響楽団のサイト:
https://www.bso.org/Performance/Detail/93191

そしてラン・ランのページを見ますと9月ぐらいまでの予定が入っている。

詳細のない公演情報もありますが、どれもオーケストラとの共演で、すべてモーツァルトのハ短調の協奏曲でした(24番。ラン・ランは過去にアーノンクール指揮ウィーン・フィルと共演したCDを出している)。

さすがに15ヶ月もお休みしているとステージにあがるのは結構なストレスでしょうね。客席のみんなもけっこう注目すると思いますし。とりあえずモーツァルトで様子見をして、それで自身が回復してきたら他のレパートリーに進むのでしょう。とりあえずモーツァルトとか書くのは違和感はありますが、ラヴェルの左手を弾くよりはたぶん賢明な選択だと思います(ラン・ランはこの曲を練習していて左手を痛めたんです)。

ラン・ランの弾き方って、見てるだけの野次馬判断によると確かに腕を痛めそうな弾き方でもあります。今後同じように痛めることがないといいのですがっていうかそもそも7月6日、キャンセルなしで弾いてくれればいいのですが。

関係者全員がいま気にしていることだと思います。やきもきしているだろうなと思います。・・・では仮にラン・ランがキャンセルしたら、誰が代役で演奏するのでしょう。ユジャ・ワンですかねやっぱり。

12年前にラン・ランがモーツァルトの第24番を弾いている映像(マイクの位置が悪いのかピアノの音が割れまくり)を以下に貼っておきます。・・・若いな。