ユジャ・ワンが微笑んだ瞬間

ピアノが好きなら、好きなピアニストがいると思います。あのピアニストが大好き!あのひとの演奏が大好き!あの人の病的なところにやみつき!あの人のスタイルにうっとり・・・!

ユジャ・ワンなんて、衣装もすごいし演奏もはじけているから、ファンがめちゃくちゃいますが、彼女が先日空港で待っているときに受け取った控えめなファンからのメッセージがとても好感度高い。

“もしもあなたがユジャ・ワンだったら、昨夜の素晴らしい演奏ありがとう!もし違ったら、良い一日を!邪魔してごめんね”

本人も嬉しかったようです。「心が暖かくなって、思わず微笑んでしまいました」と書いています。

いはやは、ファンというのは、ありがたい存在です。

しかし時としてやっかいな存在になることもある。度が過ぎることがありますからね。

ファンはできる限り毎回コンサートに顔を出し、サイン会などに並ぶ、少しでもお話をする、マネージャーを通じメールを送る、本人のコンタクト先がもしもらえたら直接メールをしたりする。いろいろな方法で近づいて行きます。

でも本当にストーカーまがいのおっかけになるのは避けてください。アーティストがファン一人一人にさける時間はほとんどありません。ファンの中でも特別な一人になる、というのはとても難しい。

練習も必要だし移動しまくりでヒットポイントも減ってるしコンサートで演奏するというのはそれだけでストレスたまりまくることだし(練習量とか体力とかストレスとか、もちろん個人差はあるんですが、できる限り配慮してあげてください)。

ねもねも舎も尊敬する、(多分)現在の日本人史上最高のおっかけは、アダム・フィッシャーという指揮者をひたすら追っかけて、ついに友人になってしまったという人のブログです。

クラシックおっかけ日記
http://blog.livedoor.jp/haydnphil/

この人のブログは欠かさず読んでいますが、つきすぎず離れすぎず、というスタンスが気持ちいいです。ファンなら、いやファンだからこそ、適度な距離を持って接したい。あまりアーティストを拘束するとうざがられる。

特にサイン会で10とか20枚とかのCDやレコードを持ってきて自慢げにサインさせる方々、サイン会が終わっているのに一緒に写真を撮りたがる方々、そう、そこのあなた!それは今すぐおやめください。