今日は金曜。いよいよ今週も最後。頑張りましょう。今週もお疲れ様でした。そういうわけなので、みなさま、動画でも見て楽しみましょう。今日はお気楽にグリッサンドのお勉強をいたしましょう。
グリッサンド、このブログをお読みの方なら誰でも知っておられるであろうピアノのテクニックでございますが、つまり鍵盤上、指を滑らせながら隣り合う連続する音を上へ、あるいは下へ、あるいは双方向へ。あるときは短音で、あるときは重音で、あるときはオクターブで、そしてあるときはオクターブ以上で。
しかるにこれ、痛いんですよ。ひりひりする、皮がめくれる。血が出る。そうです、流血騒ぎです。でも先生はバンドエイド、許してくれません。そのうち皮も強くなってきて対応が可能になっていくのですがね。
それにしても暇な人がいるもので、グリッサンドだけを集めた動画、というものがあるんですよね。暇なとか言ったら悪いか。
15分弱の動画なのでぜひご覧下さい。聞いているとなんか身体が浮遊するような不思議な気分になってきますよ。不思議な気分に。そして映像がついているやつを見ていただければおわかりになるとおり皆様いろいろなやり方をされている。そう、グリッサンドにはこう弾くべしと言うルールは存在しないのでございます。
アラウとか音楽的なグリッサンドですよね不思議と。冒頭(後でも出てきますが)のミケランジェリは切れ味が鋭い。無用に凶暴なのはやはりロシア人でしょうか。ヴォロドスのフェインベルク。ホロヴィッツのペトルーシュカ、ギレリスのドビュッシー(ピアノのために)とか笑っちゃうぐらい凶暴ですよね。特にピアノのためにはピアノが壊れますよこれ。何回も聴いちゃった。
よい子の皆さんは決してまねをなさらぬよう。や、しかし面白いなこの音源。楽譜がついてるからさらに20%増しで面白いといわざるをえない。