BBCヤング・ミュージシャンというコンクールがあります。二年に一回開催。楽器ごとではなくて、いろんな楽器でエントリーできて、コンクールの審査もみんないっしょくたにやるんですよ。で、今年の勝者が出ました。ピアニストです。Lauren Zhang ローレン・チャン、16歳。ニューメキシコ出身のアメリカ人。中国系ですね。16歳でプロコフィエフの協奏曲第2番を演奏して優勝したそうです。
http://www.bbc.com/news/entertainment-arts-44103947
“I really had to practise it quite a few times before I could play without stopping in the middle because it was just so difficult,” she said.
「途中で止まらず演奏できるようになるにはものすごく練習しないと行けなかったの、すごく難しかったので」
レブレヒトがブログでまさかプロコフィエフはティーンが自分の協奏曲を弾くとは想像しなかっただろうと書いていましたが、16歳でプロコの2番とかやっぱりうーんって思いますよね。いや、もちろん10代前半でラフマニノフの2番とか弾く子もいるわけですからもちろんプロコフィエフだって弾けるでしょうけれど。それに考えてみれば浅田真央選手だって16ぐらいでもう既に世界で大活躍していたわけだから、16でやってできないことはないのです。多分。
残念ながらそのコンクール動画は英国在住者でなければ見られません。そのかわりといってはなんですが、ほかの動画をどうぞ。
これ、14歳の時の映像だそうです。そう、スカルボだって弾けちゃう14歳なんだぜ・・・・。こんな14歳が周りにいたら・・・・きっといやになっちゃうでしょうはっきりいって化け物ですよね。猛烈に指が回っている。音も外さない。ベートーヴェンの告別ソナタはただ指の運動になっていて物足りませんが、今後学びつづけることで伸びていく可能性はある。
世間的にはユジャ・ワンに続くか・・・!といったところでしょうか。いや、本人的には自分の事をアメリカ人と思っているかも知れませんが。いやはや、アイデンティティ問題は簡単ではない。