ユジャ・ワンは2018-19シーズン、カーネギーホールのパースペクティブというシリーズで計5回、演奏します。これです。
https://www.carnegiehall.org/Events/Season-Highlights/Perspectives-Yuja-Wang
その5回の内容が面白い。まずソロリサイタルがないんだね。室内楽が4に協奏曲が1。
室内楽と言っても、そのうちの一つはイグデスマン&ジョー、仲のいい冗談音楽のデュオとの共演ですな。イグデスマン&ジョーとの回だけが、ザンケル(中ホール)。あとは大ホール。さすがに冗談音楽で、いかにユジャ・ワンが出るとは言え、大ホールを埋めるのは無理という読みかな。それとも小さくやりたいと本人たちから希望が出たのか。
ふと思ったのだが仮にこの三人が日本に来て公演をしたらどうなるでしょうね。売れるかな?たぶんチケット売れないですよね。なかなか客集めには苦労しそうなパフォーマーです。ジャンルは何になるんでしょう。コメディー?まあコメディーだけれど、何となく日本とは笑いの感覚も違うし、笑えたり笑えなかったりするかも。日本のクラシック音楽のお客さんは笑いとはかなり遠い世界にいるような気もしますし(単なる偏見かもしれませんが)。
イグデスマン&ジョーの映像をご覧になったことのない方は、これとか、見てみて下さい。
笑える?笑えない?
それからゴーティエ・カプソンとのデュオもプログラム見て微笑しました。フランクとラフマニノフのソナタ・・・ってどちらもピアノが阿呆みたいに難しい曲ですね。ド派手系ピアニストのユジャ・ワンならではであります。
次に気になったのがグルービンガーの打楽器アンサンブルとの公演。春の祭典を独自の編曲でやる、というのと、バルトークの2台のピアノと打楽器のためのソナタをこれまたグルービンガー独自の編曲でやる、というもの。
こういう変化球ってみんな好きですよね。2台ピアノのための作品を1台に編曲して大丈夫なのか、さすがに反則じゃないのかという気持ちになります。どう変わるのかかなり気になる。あと、ストラヴィンスキーって、権利者(著作権管理者?)が編曲にかなりうるさいんじゃなかったかな。誰かが春祭を編曲しようとしたらどっかから横槍が出て、できなかったとかいう話を何度か聞いたことがあるようなないような。カーネギーホールだからその辺はうまく処理したのかな。
カーネギーホールのユジャ・ワン特集、詳細を知りたい方はカーネギーホールのサイトへどうぞ。
https://www.carnegiehall.org/Events/Season-Highlights/Perspectives-Yuja-Wang