ホロヴィッツの「最後のコンサート」録音が発売開始(2回め)

皆様、ホロヴィッツはお好きですか。はい、好きです。そう、ピアノに関わりのある人なら誰でも知っておくべきピアニストです(「べき」だなんて言い切っていいんでしょうか。いや、いいんです。)。

ホロヴィッツというと、ものすごいマニアの方々もいて、可能な限り全ての演奏会記録を作っている人のサイトとかあったりします。これです(英語です)。ひょえーすごい。あと、日本で有名なのはホロヴィッツの蝶ネクタイを売っておられる方ですね。ここです。うーん、マニアック。

それで、これまで一般的にはホロヴィッツの最後のリサイタルは1987年6月のハンブルクでの公演だと言われていました。私もそう信じていました(けっこう私も好き者ですね)

ドイツで学んだアメリカ在住のロシア人音楽家(ややこしくてすいません)にも先日、ゴロヴィッツ・・・いや、ホロヴィッツが最後に公演をしたのはハンブルクなんだぜ。そこで自分も演奏したけど、素晴らしく音が大きいホールなんだ。と言われ、そうか、「音が大きいホール」っていう表現があるんだ、と痛く感動しました(そういう話じゃない)。

さらには各種ホロヴィッツ関係の本や記事などで「ロシア語ではゴロヴィッツと発音する」と読んだこともあったので、ロシア人がゴロヴィッツと言ってホロヴィッツと訂正したのにも感動しました。(そういう話でもない)。

脱線してしまいました。そう、それで1986年6月21日のハンブルクのリサイタルが最後だったはずなのですが、なんと、アメリカのシカゴでの1986年10月26日のリサイタルが最後だ、とグラモフォンが言っています。その録音が出てきたけぇ、発売するんじゃけぇ。とリリースを出しているわけです(すでに発売中。日本のアマゾンでは12月2日からとなっていますが)。

これまでハンブルクのCDの宣伝にも「ホロヴィッツ最後のコンサート」とかそういう名前が付いていたと思うんですが、いいのかそれで。本家グラモフォンのサイトにはすでにハンブルクコンサートの特設サイトが消えているので検証できないのですが、国内盤を発売しているユニバーサル・ミュージックのサイトにはまだはっきりと、最後のコンサート、という表記があります。

こういうサイトでも「ハンブルク公演が最後の、公開の演奏会であることが証明されている」という表記があります。

売れればなんだっていいのか、だとすればひどいなあ。知らなかった、ということなのでしょうけど、CDを売るときにそのことを一言添えた方がいい気もしますね。あと、ハンブルクコンサートの表記についても修正が必要ですか。

・・・と、思いつつもやっぱり買ってしまうあたり、私も好き者だな、と思わざるを得ないわけです。インタビューもついてるしぃー。

■HMVで買うなら
http://www.hmv.co.jp/news/article/1510040003/
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http://tower.jp/article/feature_item/2015/10/01/1101
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http://www.amazon.co.jp/ホロヴィッツ-ライブ・イン・シカゴ1986-ホロヴィッツ-ヴラディミール/dp/B016E20886