※本日のブログは性的な内容を含みますのでお気をつけ下さい。
クラシック音楽界が揺れています。巨匠と呼ばれるアメリカ人指揮者、オペラ界に長年君臨したジェイムズ・レヴァインのセクハラ問題で、衝撃が走っている。
https://www.nytimes.com/2017/12/02/arts/music/james-levine-sexual-misconduct-met-opera.html
どういう問題か。1行で言えば「複数の未成年男子に性的行為を長年強要した」というものです。
大好きだったのでショックだ、という意見から、そもそもレヴァインなんてたいした指揮者じゃないからどうだっていい、という意見まで。知らなかった、という意見から、業界では常識だった、という意見まで。
時代が変わったとしか言いようがない、今はもう昔とは違う、残念だ。あるいは、音楽家は変わった人だからこそ素晴らしい芸術を生み出すことが出来る、ちょっとぐらいおかしくてもOK、とかいう意見も耳にしますが、そんな事を言っている人たち、もし自分が当事者(被害者)になったら同じことがいえますか。もしくは毅然とした態度がとれますか。自分には関係がないからそういう事を言えるんじゃないの。
音楽業界の、いえ、人類の闇は深いのです。・・・おっと風呂敷を広げすぎました。
ここで突然ですがホロヴィッツにご登場いただきます。ホロヴィッツがかつて言った言葉があります。「ピアニストには三種類しかいない。ユダヤ人かゲイか下手くそだ。」
ホロヴィッツの上の言葉は、日本に住むわれわれにはあまり現実的に響かないかもしれませんが、欧米の音楽家たちと話をするほどに、その言葉のあまりの的確さに驚くことになります(ねもねも舎としては両者を悪く言うとか非難するとかそういう意見は持っておりませんので誤解のなきよう)。
まずユダヤ人ですが、音楽業界全体にユダヤ人率は非常に、非常に高い。キーシンみたいにイスラエルのパスポートを取得する人もいますが、そこまでする人は多くはありませんがユダヤ人の率は大変高い。
そしてゲイ。え、男女を問わずあの人も、あの人もゲイなの!というぐらいです。中には見るからにゲイの方もおられますが、見た目がすごく普通(という言い方は失礼ですね)だがゲイという人も多くて、不思議な気持ちになります。(レヴァインのようなやばいケースは、他には知りません)
なお、ホロヴィッツはユダヤ人で、ゲイで、ピアノの神ですが、時にものすごく下手くそでもありました。そうか、ホロヴィッツは自分の事を指して言っていたのかもしれないな(そんなことはないか)。
ねもねも舎も、若い頃はゲイと言うと偏見からか受けた教育からか少し眉をひそめたものですが、いまはネガティブな感情はない。その人が幸せで、素晴らしい音楽を聞かせてくれるのであれば、私たちもそれでいい。みなが幸せなら、それで幸せ(ただし襲わないでね♡)。
こんなスタンスだからか、ねもねも舎はゲイではありませんと否定しても、「大丈夫、みんな最初は否定するんだよ、本当のことを言っていいんだよ?家族?そんなのはカモフラージュにすぎないんだから、●●さんだって△△さんだってそうなのよ」(●●や△△にはあなたの好きなピアニストの名前を自由に入れてだいたいOK)と、満面の笑みで言われます。
どんなに否定しても誰も信じてくれない。優しい世界。