全長5.7m、化け物ピアノの誕生

コンサートグランドピアノというのはだいたいにおいて270cmとか、その程度の長さです。3メートルを越すと、大きいな、と思うのがそのサイズに慣れた我々の感覚なのですが、このたび知りましたのは、なんと5.7mもの長さを持つピアノ。でかすぎ。

動画どうぞ。

ガーディアン紙で採り上げられています:
https://www.theguardian.com/music/2017/oct/09/hitting-a-long-note-one-of-worlds-largest-pianos-finds-new-home-in-new-zealand?CMP=share_btn_tw

ニュージーランドで作られたそうですが、やばいですね。見た目にまず大爆笑だ。大きすぎて、楽器が歪むんじゃないなのかな。それに蓋を棒一本で支えてるけど重さ大丈夫なのか。対策してるんだろうけど(技術的に越えないといけない点はたくさんあった、と書かれています)。

それにしたって大きすぎて運ぶの大変でしょう。トラックに入れるのだって一苦労でしょう。そもそもこれ、買う人いるのか、いくらなのか。何キロなのか。など次々と疑問が浮かんでは消えていきます。これは欲し・・・くはないけど見てみたい。

この楽器のアドバンテージは、記事にも書かれていますけれど、響板が巨大なため、普通のピアノよりも大量の空気が振動し、音が轟くんだそうです。いいね、轟くピアノ。どんな音がするんでしょうか!!残念ながらYouTubeではその音の響きが伝わってこないので、本物を見に行くしかないようだ。ニュージーランドまで、誰か行きませんか(他力本願)

これが製作した人の所属する会社にあったこのピアノの紹介ページ
https://www.alexanderpiano.nz/466305/

上のページには写真も多数あって、オーケストラと共演してみているやつもあって・・・でかい、でかすぎぃ・・!!

ロックコンサートのように、轟音が身体を圧するピアノ、というのもいいよね。もちろんマイク・スピーカーを使って音を増幅するわけではないから恐ろしいことにはならないでしょうけど、せっかくなんで低音がどろどろ轟くリストの葬送とか聴いてみたいもんだ。

アルゲリッチが弾く葬送

なお、小さな音も素晴らしいのでみんな驚く、と書かれています。

このサイズのピアノがスタンダードになることは現実問題一生ないでしょうけど、一度は聴いてみたい。一度でいいから。ファツィオリも大きめのピアノを作っていますが、ファツィオリが本気出して6mぐらいのピアノ、作らないかな。そしてそれがビッグサイトの楽器フェアに来たら、弾きに行くの。