デジタル楽譜の未来を探して。グイド編

GVIDOと書いてグイド、何でしょう。だいぶ前に発表されてましたがいよいよ今月発売される模様。タブレットですが楽譜に特化しています。普通のタブレットではありません。

https://www.gvido.tokyo/ja/

二面の、本のように開いて使うタブレットなのです。モノクロで、見た感じはアマゾンのキンドルペーパーホワイトそっくり。もちろん書き込みも可能。カラーで書き込みが出来ればなお良かったですが改良版がそのうち出るかも。

グイドは紙の楽譜に取って代わる将来のデバイスというわけだ。これで譜めくりに関する悩みとも永遠におさらばなのであります。フリーズしたり、ハードディスクがぶっ飛んだりしなければ。

グイドなら譜めくりも簡単。手でも、足で使う専用のフットペダルでもめくれる。手が忙しいときは足を、足が忙しい時は手を使えばいいじゃない。両方忙しい時はどうするんだい?それは、、、、次へ行けと念じることで解決(うそ)。

普通に考えて手か足か、いずれかが忙しくない瞬間にめくるのでしょう。それにしてもこれはなかなかスマートでいいんではないでしょうか。

iPadなどを楽譜の代わりに使うという人もたくさんいます。でもあれの問題は一ページしか映らないこと。楽譜が小さくなるし、どんどんめくらないといけない。けっこう忙しいんですよね。

その解決法として大型のノートパソコンを使う人もいます。それからキット・アームストロングはMacBookProを譜面台に置いて使用するという暴挙。あれはさすがに違和感ありまくりだ。

しかし、このグイドの登場は、長びく楽譜のデジタル化競争の渦中に一石を投じるかもしれません。素晴らしいことです。pdf対応ってのもいいですよね。いまや世の中の相当数の音楽家がimslp使ってますから。

しかしグイドには決定的な問題があります。それは、、、、高すぎる!18万円はちょっとない。出せない。8ギガの容量と言われても、今時そこまですごいわけではないし、カラーではないし(いろんな色で書き込みしたいです)、もうちょっと安くならないのかと言うのが偽りのない正直な感想です。

アマゾンのキンドルペーパーホワイトなんて1万円出せば買える。もちろんキンドルみたいに馬鹿売れする見込みはないから高くせざるを得ないのだろうけど、せめて5、6万円ぐらい、できれば3,4万ぐらいにならないか。高すぎて、これでは買う気にならない。

趣味で音楽をやる富裕層の愉快なおもちゃとしてはともかく、プロの音楽家は、面白い、いいな、と思っても結局あまり買わないと思うんす。だいたい音楽やってる人って・・・・・貧乏ですから(こんな事言ってごめんよみんなー!!)。

馬鹿売れしたら、ごめんなさい。

今後楽譜にこれ以上の進歩があるとすればなんでしょう。譜面台がディスプレイになる、とかいうアイデアを言っている人とか、たためるディスプレイが出てくれば、とか言っている人もいますがいずれもあまり現実的ではないのかも。

あえて言うなら脳に直接楽譜を投影?するようになる可能性ですかね。科学の進歩によりそれが実現すれば、暗譜も、譜めくり失敗の恐怖とも根源的にさようなら出来る!!技術の進歩を待て!いざ、シンギュラリティの先へ!(意味不明)