キーシンの自伝、日本での発売が先だったのでしょうか。自伝本に関連するプロモーションなのかどうだか、英国クラシックFMというサイトにキーシンのミニライブ+インタビュー動画がアップロードされていました。
演奏しているのは「ショパンなしの人生なんて考えられない」とキーシンが言い切るショパンの子犬のワルツ。それからラフマニノフの前奏曲ハ短調。鐘ってやつです。
で、その後に3分弱のインタビューなんですが。これが実に、実に、いやもう、相当に、、、わかりにくい。キーシンは本当にインタビューが得意ではないですね。そして英語も得意ではなさそう。さらに言えば・・・そもそも頭が「会話」に向いていないんじゃないかとさえ思います。自伝本は面白かったのですがね・・・。
何を言おうとしているのか、本人も考えすぎてかどうだか、わからなくなってしまっているんじゃないでしょうか。そして、こんなことを言ってしまっては身も蓋もないかもしれませんが、特にずば抜けて面白い事を言っているわけではない・・・のです・・・。
「ラフマニノフの曲を学ぶ方法を教えて下さい」という質問に対して応えているそうですが、その答えがどうも、何かが違う・・・。
「ピアノの前に座ってゆっくり弾き始める。どう弾けばいいかというなんとなくのアイデアがあるが、そのアイデアは練習しているうちにどんどん変化していく。数週間ぶっつづけで練習し、それからしばらく、一ヶ月とか休ませる。それからまた全部練習をして数ヶ月かけ、自分のものにしていく。マックスまで準備ができたと思うところまで練習を重ねる。しかし、実際に舞台にたち聴衆の前で演奏を始めると、すぐに気がつくのだが、うちで練習しているときと音の響きが全く違うし、新しいアイデアが浮かぶし、自分の録音を聴いたり他人の演奏を聴いてさらに気がつくことがある。なので、、、(考え込んで)、、、、終わることがない・・・。」
うん、だいたいこういうような事を言っています(途中不明瞭でききとれない部分あり)。
やっぱりキーシンを知りたければインタビュー動画ではなく、自伝本とかを読もうぜ!ということになりますでしょうか。自伝は冗談抜きで面白かったですから。