ちょっと行ってみたい「クリストフォリ音楽祭」。ちょっとだけ。

ピアノを発明した人はだれでしょう。クリストフォリです。チェンバロは弦を爪で引っ掻いて音をだす。それに対してピアノは弦を叩いて音をだす。これによって幅広い音の強弱をつけられることになったのです!鍵盤楽器は強弱を手に入れたのである!!

というわけでクリストフォリを記念した音楽祭、あってもいいですよね。はい、あるらしいです。イタリアに。私は今日まで知りませんでしたけど。

クリストフォリにゆかりのある土地でやっているのでしょうかと思って調べてみましたところ、やはり生誕の地、パドヴァでした。

サイトはここ。どうやらパドヴァの音楽院のサイトの内部にあるらしいので、あまり大々的にやっているわけではなさそうです。昔からやっているんですかね。やっていてもおかしくはないですね。演奏会だけなくレクチャーとかマスタークラスなどにもさすがに力を入れているっぽいです。

このサイト(音楽院のサイト)、英語と中国語も選択できるのですが、英語ページは「製作中」、中国語の方もなんか怪しげな一文と画像が出てくるのみ。こういう適当な感じ、好きです。

気を取り直して、音楽祭の音楽監督は超絶技巧ピアニストとして知られるカルロ・グランテ。出演者の名前をつらつら眺めていましたら、有名な名前といえばグランテぐらいですが、、、と待った、おやおや、もう一人いた。バドゥラ=スコダの名前がありますね。

まだ弾けるんでしょうか、ものすごい高齢ですよね。1927年生まれだから今年89歳。すごいお年だ。私も何年か前にリサイタルを聴きましたがさすがに技術が衰えていて、ちょっと気の毒なほどぼろぼろでした。そういえばバドゥラ=スコダは歴史的ピアノの収集家なんですよね。そういう意味で適任といえるのでしょう。

音楽祭はただいま開催中で、11月、12月まで断続的に続きます。さすがに行くことは叶いませんが、クリストフォリという人の発明にはやはり敬意を評したいと思う今日このごろ。ヨーロッパにはこうやってクラシック音楽の歴史が自分たちの身近な所にあるのでいいですね。