bachtrackというサイトがあります。クラシック音楽のためのサイト。バッハトラック。いや英語だからバックトラック。
ここが2017年に行われたコンサートの統計をとって、リリースしている。pdfで、グラフで見られるから英語が不得意でもおわかりになると思います。以下URLから御覧ください。
https://bachtrack.com/files/73896-Classical%20music%20statistics%202017-EN.pdf
いやしかしコンサートの統計と言ったって世界の全部のパフォーマンスを完全に網羅することは不可能です。日本でも皆さんご存知の通り、たくさんコンサートが行われているけれども、このバックトラックに載っているのはごく一部。このページで試しにJAPANで絞込検索してみても、今後の予定に156しかヒットしないから。しかも載っているのはだいたいオーケストラ。これって都内で行われている1ヶ月分のコンサート数にすら届かないでしょう。
このブログでも紹介した被爆ピアノのために来日するベンジャロン・フリスのコンサートなどはいわゆるサロン・コンサートに分類されるのと思うんですが、サロン・コンサートというのも日本のみならず世界中で、それはもう数限りなく行われていて、そういうのも全部含めるのはまず不可能。映画で言えばミニシアター系は載らない、とかそういう感じでしょうかだとすれば偏りはあるのですが、まあしょうがないかという感じ。
bachtrackのサイトにも書いてありますが
https://bachtrack.com/concerts
主にオーケストラ、オペラハウス、そしてメジャーなコンサートホール、音楽祭、そういうところでのパフォーマンスをカウントしている模様。しかしながら一年間の32000ものイベントを網羅と言っているから、この数がどこまでの意味を持つのかはわかりませんが、そこそこ信頼に足るといえるのではないですか。
というわけで、バックトラックが今月9日に公表した「昨年最も演奏された作曲家」は?
1位 モーツァルト
2位 ベートーヴェン
3位 バッハ
4位 ブラームス
5位 シューベルト
6位 チャイコフスキー
この6人はだいたい毎年変化がない模様。ベートヴェンとモーツァルトが入れ替わることぐらいはあるようですが、さほど大きなサプライズはないですね。やっぱりそうか、という感じ。
ほかにもいろいろあるから見てみたところ、一番公演数を行ったピアニストがデネシュ・ヴァーリョンの64公演というのはちょっと不思議(2番目はトリフォノフとユジャ・ワンが57公演で同着)。しかもやっぱり数が少ないですね。多い人は年間100回以上のコンサートやる人もいますからね。このヴァーリョンという人は、記憶だけを頼りに書いていますが、たしかベートーヴェンのソナタ全曲録音も成し遂げている人です。日本には来たことないのでは。