今日はあまりにも衝撃的な映像をみたので皆様にもお伝え致します。
いまでこそ我々はスマホの中に音楽を入れたりストリーミングで流したりしていますが、1900年の初頭ぐらい、音楽を楽しむと言えば実演に接するぐらいしかなかったんですよ。
ピアノロールの開発というのはそれはもう画期的な出来事だったんだろうなと思うんですがそのおかげで我々もいまなおラフマニノフの演奏とかを聴くことが出来るわけですよ。
ピアノロールって、たとえばこういうのです:
ところがピアノだけに飽き足らず、ヴァイオリンも一緒に自動演奏出来るマシンを作っちゃった人がいたんですな。初めて知りましたが、この奇妙きてれつな楽器を、見よ!1910年製、Ludwig Hupfeldとかいうドイツ人が作った自動演奏ピアノヴァイオリン。その名はHupfeld Phonoliszt Violina。フプフェルト・フォノリスト・ヴィオリーナ!(言いにくい名前だネ・・・)
ブリュッセル万博で発表されて話題を呼んだそうです。というわけでさっそく!ショパンのノクターン作品9-2をご鑑賞下さい。
ヴァイオリンが逆さまにぶらさがっている。ボタン?か何かが弦を押さえ、弓の代わりに回転する馬の毛に、楽器をめっちゃやたらと押し当てて音を出している。おお涙ぐましいまでのしかけ。
しかも出てくるのは実演とはいえ、なんとも味気ない、間延びした音楽・・・。重音になるとおとがさらにうすっぺらくなる・・・。
それでも当時の人はきっと驚愕したのでしょうね。いや楽器を動かす技術とかどうやって実現しているのか、今の人だってめちゃ気になる・・・。